「好事魔多し」
好事家(こうずか)、つまり物好きな人というのは好奇心が強いから要らぬ所に首を突っ込み、思わぬひどい目に遭いやすい。「犬も歩けば棒に当たる」のようなことだが、これを「好事魔多し」という。
てなことを高校の頃に先生から聞いたような気がするのだが、実際には「好事魔多し」は「こうじまおおし」と読み、全然違う意味だと知った。
あの、高校の頃の記憶は何だったのだろう。
あるいは、先生は「そのように誤解されやすい言葉」として紹介したのだけれど、話の後半を聞かずに、誤用の形で憶えていたのかも知れない。
2009年08月03日
2009年05月07日
「シーン」という表現について
・絶望書店日記 手塚治虫が無音の擬音「シーン」発明はウソ
・絶望書店日記 手塚治虫が無音の擬音「シーン」発明はホント
この話についてメモ。
ポイントは「しん」という擬態語というか擬音語というか、その発生ではなく、「無音の状態に『しん』という音が聞こえる」という事を具体的に表現したのは誰かてなことなんじゃないのかなあ、と思ったのです。
そこでこれ。
※内田百間の間(ケン)は、正しくは門の中に月。
・絶望書店日記 手塚治虫が無音の擬音「シーン」発明はホント
この話についてメモ。
ポイントは「しん」という擬態語というか擬音語というか、その発生ではなく、「無音の状態に『しん』という音が聞こえる」という事を具体的に表現したのは誰かてなことなんじゃないのかなあ、と思ったのです。
そこでこれ。
「いや今、あんまり静かだから」これじゃないのかなあ。違うかなあ。
「それはこちらが何も仰しゃらないからよ」
「そうじゃない、この家の外が静かなのさ」
「本当ね、しんとしているわね」
「しんと云う音が聞こえるだろう」
「あら、そんな音は聞こえやしないわ。何も聞こえないから、しんとしているのじゃないの」
「僕には聞こえるんだがなあ」
私はたて続けに二、三杯酒を飲んだ。内田百間「山高帽子」筑摩書房ちくま日本文学(2007年初版)p123-124
※内田百間の間(ケン)は、正しくは門の中に月。
2008年09月19日
初めて「ですじゃ」を使い始めたのは誰か
不意に気になった。
やすっぽい漫画やアニメで、おじいちゃんの台詞に使われる「〜ですじゃ。」
この言い回しを初めて使ったのは誰なのだろうか。
古典的な言い回しではないと思う。歌舞伎でも落語でもそんな事は言わないし、実写映画でこの言い回しを聞いたことがない。
90年代以降に生まれた言葉だと思うんだけど。
やすっぽい漫画やアニメで、おじいちゃんの台詞に使われる「〜ですじゃ。」
この言い回しを初めて使ったのは誰なのだろうか。
古典的な言い回しではないと思う。歌舞伎でも落語でもそんな事は言わないし、実写映画でこの言い回しを聞いたことがない。
90年代以降に生まれた言葉だと思うんだけど。
2008年08月20日
言われなくても、また来ます。
一昔前は「ジャンパー」って呼称はダサいもので、「ブルゾン」って言うのが格好良かった。
しかし、今ではむしろ「ブルゾン」の方がダサいような気がする。
「スラックス」という呼称も、何かダサさを感じる。
というわけで、スラックスことズボンをクリーニングに出してきた。ズボンを1本預け、代金470円也を払い、預かり証を受け取って店を出ようとすると、店員が、
「ありがとうございました。またお越しください」
と言うわけですよ。いや、言われなくてもズボン取りに来るよ。
しかし、今ではむしろ「ブルゾン」の方がダサいような気がする。
「スラックス」という呼称も、何かダサさを感じる。
というわけで、スラックスことズボンをクリーニングに出してきた。ズボンを1本預け、代金470円也を払い、預かり証を受け取って店を出ようとすると、店員が、
「ありがとうございました。またお越しください」
と言うわけですよ。いや、言われなくてもズボン取りに来るよ。
2008年06月17日
デスマスアルダと落語家の羽織
・分け入つても分け入つても本の山 ですますであるだ
敬体と常体の混在について。正直に言って、この例文は不自然だと思うのだけれど。
僕もしょっちゅうこれを使う。ブログでしか使わないけど。「一般論としては幸だけど、ほんとはこうだよね」という切り替えなんかに敬体→常体を使うことが多い。修辞として使うというより、自然とそうなってしまう。
僕の中で「敬体→常体」という崩れ方は、噺家が羽織を脱ぐのに似ている。あのタイミング、無造作な感じ。タイミングを誤っては不自然だし、無造作にやらないと嫌味だ。
気にしすぎると窮屈だが、しかしまあそういうものだと思う。
敬体と常体の混在について。正直に言って、この例文は不自然だと思うのだけれど。
僕もしょっちゅうこれを使う。ブログでしか使わないけど。「一般論としては幸だけど、ほんとはこうだよね」という切り替えなんかに敬体→常体を使うことが多い。修辞として使うというより、自然とそうなってしまう。
僕の中で「敬体→常体」という崩れ方は、噺家が羽織を脱ぐのに似ている。あのタイミング、無造作な感じ。タイミングを誤っては不自然だし、無造作にやらないと嫌味だ。
気にしすぎると窮屈だが、しかしまあそういうものだと思う。
2008年04月23日
webで 語源を調べる
インターネットで手に入れられても良さそうなのに手に入らない情報まとめ - IT戦記
たびたび困るのが「『英語以外の外国語を語源とした外来語や固有名詞』の語源」、これがなかなかない。
例えばさっき「ピノ・ノワール」の語源を調べようとしたが、これについて日本語を交えて解説したページは見つからなかった。
こういう時にはwikipediaが便利で、まず日本語でピノノワールを検索し、そこから英語ページに移る。pinotとは松(pine)のことで、黒い実が松ぼっくりの様にかたまって房になっていることからpineと黒(noir)でPinot Noirとなったらしい。誤訳だったらすいません。
以前にもフランス料理の調理方法や、パスタの呼称に関する語源を調べようと思って四苦八苦したことがある。コルドン・ブルーの語源についても、日本のwebページにはまともな記述がほとんど無かった。
語源に関しては、外来語に限らずweb上には貧弱な情報しかない。「しかない」と言うより「貧弱な情報であふれている」と言った方が正しいか。
昔「テレコ」という言葉の語源を調べた時にも「『テレコ』というのは芝居用語です」とか「『テレコ』とは『手入れ交互』の略です」とかいう中途半端な情報ばかり検索に引っかかって辟易した。そしてそれが立派な「語源解説」だと思っている人のなんと多いことか!
まともな情報はこちら。これなら納得できる。
たびたび困るのが「『英語以外の外国語を語源とした外来語や固有名詞』の語源」、これがなかなかない。
例えばさっき「ピノ・ノワール」の語源を調べようとしたが、これについて日本語を交えて解説したページは見つからなかった。
こういう時にはwikipediaが便利で、まず日本語でピノノワールを検索し、そこから英語ページに移る。pinotとは松(pine)のことで、黒い実が松ぼっくりの様にかたまって房になっていることからpineと黒(noir)でPinot Noirとなったらしい。誤訳だったらすいません。
以前にもフランス料理の調理方法や、パスタの呼称に関する語源を調べようと思って四苦八苦したことがある。コルドン・ブルーの語源についても、日本のwebページにはまともな記述がほとんど無かった。
語源に関しては、外来語に限らずweb上には貧弱な情報しかない。「しかない」と言うより「貧弱な情報であふれている」と言った方が正しいか。
昔「テレコ」という言葉の語源を調べた時にも「『テレコ』というのは芝居用語です」とか「『テレコ』とは『手入れ交互』の略です」とかいう中途半端な情報ばかり検索に引っかかって辟易した。そしてそれが立派な「語源解説」だと思っている人のなんと多いことか!
まともな情報はこちら。これなら納得できる。
2008年03月19日
言葉の異常な誤用
または私は如何にして心配するのを止めて修辞を嫌うようになったか。
今日おどろいた事。
「なんの唐突もなく」という日本語表現の存在。
・なんの唐突もなく - Google 検索
こんなめちゃくちゃな誤用がこんなにも広まっているとは知らなかった。
物知らずが、言葉を知らないくせに「なんか難しそうな言葉」を使ってカッコつけようとするから、こんな事になる。こういう人間だよ、おぼえたての「閑話休題」とか「所謂」とか乱用しちゃうの。
呉智英先生の「スベカラク」の話ではないが、自分の身の丈にあった言葉づかいという物があって、物を知らないのであれば背伸びした言葉を使うべきではない、と思う。
よく、二重否定は表現として難しいと言うが、二重否定だけでなく、否定を盛り込んだ表現というのは難しいのではないか。
・吝かではない(やぶさかではない)
・止むを得ない(やむをえない)
なんていうのがその代表格かも知れない。それなりの学歴と知識を持った人が「やむおえない」と書いている例をよく目にする。
冒頭にひいた誤用は恐らく「唐突+なんの前触れもなく→なんの唐突もなく」という変化であろう。言葉を知らないのであれば「いきなり」でよろしい。ヤブサカではなく、ではなくて「進んで行います」で十分である。
「やむおえない」なんて書くくらいなら、「しかたなく」と書いた方がずっとよい。やや稚拙な表現だが好感が持てる。
知ったばかりの言葉をつ使ってカッコつけた文章を書くよりも、もうちょっと地道に、人に伝えるための文章を書いた方が良いんじゃないの?ということです、言いたいのは。
僕も高校生の頃にはずいぶん修辞や難しい言葉に憧れたが、歳を取って、特にブログを書くようになってからは、そういう類の言葉を使わないようになった。僕はいわゆる「美文」を書ける人間ではないし、だいいち、虚勢を張るためにブログを書いているわけではないから。難しい言葉をヘンテコに使って分かりにくい文章を書くよりも、平易な文章で言いたいことが伝わった方が良いし、そっちの方がむしろかっこいい、と思ったから。
いや実際、言葉に限らず「身の丈にあった」という考え方が薄くなっているような気がする。とか書き出すとと爺臭い説教になるのでここらへんで擱筆(笑)させて頂きます。
今日おどろいた事。
「なんの唐突もなく」という日本語表現の存在。
・なんの唐突もなく - Google 検索
こんなめちゃくちゃな誤用がこんなにも広まっているとは知らなかった。
物知らずが、言葉を知らないくせに「なんか難しそうな言葉」を使ってカッコつけようとするから、こんな事になる。こういう人間だよ、おぼえたての「閑話休題」とか「所謂」とか乱用しちゃうの。
呉智英先生の「スベカラク」の話ではないが、自分の身の丈にあった言葉づかいという物があって、物を知らないのであれば背伸びした言葉を使うべきではない、と思う。
よく、二重否定は表現として難しいと言うが、二重否定だけでなく、否定を盛り込んだ表現というのは難しいのではないか。
・吝かではない(やぶさかではない)
・止むを得ない(やむをえない)
なんていうのがその代表格かも知れない。それなりの学歴と知識を持った人が「やむおえない」と書いている例をよく目にする。
冒頭にひいた誤用は恐らく「唐突+なんの前触れもなく→なんの唐突もなく」という変化であろう。言葉を知らないのであれば「いきなり」でよろしい。ヤブサカではなく、ではなくて「進んで行います」で十分である。
「やむおえない」なんて書くくらいなら、「しかたなく」と書いた方がずっとよい。やや稚拙な表現だが好感が持てる。
知ったばかりの言葉をつ使ってカッコつけた文章を書くよりも、もうちょっと地道に、人に伝えるための文章を書いた方が良いんじゃないの?ということです、言いたいのは。
僕も高校生の頃にはずいぶん修辞や難しい言葉に憧れたが、歳を取って、特にブログを書くようになってからは、そういう類の言葉を使わないようになった。僕はいわゆる「美文」を書ける人間ではないし、だいいち、虚勢を張るためにブログを書いているわけではないから。難しい言葉をヘンテコに使って分かりにくい文章を書くよりも、平易な文章で言いたいことが伝わった方が良いし、そっちの方がむしろかっこいい、と思ったから。
いや実際、言葉に限らず「身の丈にあった」という考え方が薄くなっているような気がする。とか書き出すとと爺臭い説教になるのでここらへんで擱筆(笑)させて頂きます。
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