少し前から疑問に思っていたのだけれど、ブロガーのみなさんには自分たちが「特別な存在」だという自覚があるのだろうか。ブロガーたるもの、すべからく選民意識を持つべきだろう、とかいうことを思います。選民というのとは少し違うけれど、ある部分において「普通」ではない、というような。
まず、まあ細かいことを言えば、インターネット接続環境を持っている、PCなり携帯で文字入力ができる、まあここまでは普通としても。
まず、公衆の面前に日記をさらしてみよう、という考えは「普通」ではない。
ブログ登録者数はざっと900万。これをそのまま鵜呑みにして900万人がブログを運営してるとしたって日本国民の7%程度です。これは相当の少数派ですよ。
実際はもっと少ないでしょう。
そして、日本語が書けなければブログは成立しない。ブロガーは多分みな「日本語が書けるのは日本人として当たり前だろう」と思ってるんだろうけど、自分のレベルが当たり前だと思うのは大きな間違いで、日本語の書けない人は大勢いる。主に中高生が出入りするようなサイトを見ると、それがよく分かる。
さらに、飽きもせず死にもせず2年3年とブログを書き続けている人は何十万人くらいだろうか。
2年3年の間には、気に入らないコメントや気に入らないトラックバック、気に入らないブックマークコメントがいくつも付くものだろうと思うのです。
それでもやめずにブログを続ける、というのは大したものです。
大したもの、というと手前味噌ですが、言いたいのは「そういう人間はごくごく少数派だ」ということで。
なんかくどくどと書いたんだけど、最終的に「だからブロガーは偉い」とは言いたくなくて、むしろ逆というか「だからブロガーはもう少し謙虚でいるべきだ」というようなこと。
「俺の書いてることは所詮、少数派の頭でっかちが思ってることだ」というような謙虚さ。
思い返してみれば中学生の頃からこういう事を思っている。自分だけが特別だという意識と、自分は普通だ=自分が基準だという意識、優越感と理解されたいという欲求か。こういうのは逃れられない煩悩のようなもので、中学生の時ほどではないけれど、今も少し残っている。