・僕は「讃岐うどん」というのを馬鹿馬鹿しいグルメだと思っています。所詮うどんですよ。あの程度の物を食べるのに高速道路を走る、ひどい場合には橋まで渡るというのは僕に言わせれば「愚行」です。いや、たしかにうまいし楽しいけどね、何時間もかけて食べに行くようなものではない、と思っているわけです。
・そんな事をせずとも、自宅で簡単に「讃岐うどんっぽいうどん」は食べられるわけです。というわけで、今回は「かまたま」の作り方です。
・ポイントは三つだけ。
1.冷凍か乾麺のうどんを使う(乾麺なら「きしめん状」のうどんは使わない)
2.市販のだしに「いりこだしの素」を加える。
3.卵は常温に戻す。
・これだけで随分うまいうどんが出来ます。いやいやたしかに讃岐で食べるうどんの方がうまい。しかし、まあ我慢できる程度のものです。
・まずうどんですが、私は近所のスーパーで売られている石丸製麺の「包丁切りうどん」を使っています。加ト吉あたりの冷凍でも良いと思います。
・大事なのは、間違っても「平たい麺」や「チルドの麺」、「生麺」を使わないということです。うどんの乾麺というと平たい物が多いですが、あれはうどんじゃないですから論外。チルドの麺(一玉ずつパックになった冷蔵の麺)は柔らかすぎるのでNGです。そして生麺。生麺って良さそうなんですが、蕎麦にしてもうどんにしても、生麺がおいしかった試しはない。何故かは知りませんが、避けた方が無難だと思います。
・これを茹でるわけですが、茹でている間にだしを作ります。「かまたま」というのは「うどん版たまごごはん」なので、だしは少なく濃いめに作る。好みによりますが、私は2倍濃縮のつゆを使います。量は「ちょっと少ないかな?」と思う程度で良いです。つゆのメーカーはどこでも良いのですが、大事なのはここに「いりこだしの素」を加えることです。どんぶりにつゆを入れ、だしの素を加えた後、電子レンジで数秒あたため、だしを溶かす。
・いりこだしの素はあるもので良いですが、うちではリケンの物を使っています。
・で、卵は麺を茹でる前に冷蔵庫から出しておくこと。ゆであがってから卵を出していては、「かまたま」は絶対に成功しません。あれは何がうまいって「うどんにからまる半熟卵」がうまいわけです。冷蔵庫から出したばかりの卵では「半熟」にはなりません。ここは大きなポイントです。
・私は、卵を麺を茹でている鍋の近くに置いて、意識的にあたためます。
・麺がゆであがったら湯を切り、どんぶりに入れてたれをからめ、そこに卵を入れてさらにかき混ぜる。これで完成。
・もうこれだけですよ。これだけで「讃岐うどんもどきの釜玉」が出来てしまう。おおかたの人は、これで満足できると思う。