2008年04月05日

テクノ音痴が選んだテクノ名盤

MUSICO | スクール オブ ミュージック 名盤でマスターする よくわかる音楽ジャンルの基礎講座 Vol.8 〜テクノ編〜
 僕からするとやっぱり噴飯物なんですよ。
 まず、テクノの歴史を書く際にブライアンイーノやテクノポップから始めるのがですね、ロックオタクと同じ「懐古野郎」丸出し。

 だいいち、TELEXのセレクトが「ルーニー・テューンズ」ってどうなのよ?あんなの聴かなくていいよ。挙げるとしたらテクノ革命かニューロビジョンだろう。
 教授の「音楽図鑑」も謎。「B-2 unit」か、あるいは細野晴臣「フィルハーモニー」だろう。だいたい、YMOを無視して教授だけ挙げてるっていうのが意味不明です。
 クラフトヴェルクが「ツール・ド・フランス」っていうのも、いわゆる「音楽語り好き」が陥りやすい罠で、僕なら「コンピューター・ヴェルト(Computer World)」、新しめなら「エレクトリック・カフェ」か思い切って「THE MIX」を紹介したいところ。

 というかですな、はっきり言ってテクノを聴いたことはない人はまずここら辺、無視して良いんですよ。だってさあ、例えばですよ、漫画を読んだことがない人がいて「何か面白い漫画を紹介してください」っていわれて、手塚治虫の「新宝島」を薦めますか?
 何かのジャンルを紹介する時に、とにかく「ルーツから紹介したがる」っていうのは「自称音楽好き」の悪い癖です。
 そういう人の言うことは参考になりません。

 というかあの記事はパフュームを入れたかっただけでしょう。デトロイトテクノが1枚しか無いってところにも、執筆者のテクノ音痴ぶりが伺える。

 つーわけで我田引水。
他人の不幸は蜜の味: テクノ名盤メモ

 で、僕が書いた記事の中でこれ1枚聴いとけ、っていうのは「攻殻機動隊」のサントラね、あれだけ聴いたらテクノがだいたい分かります。
 ジャズとか渋め好きの人にはロニ・サイズの「New Forms」をおすすめします(これは上の記事とかぶってますが)
posted by LSTY | Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽 | このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
「名盤でマスターする」ってところが私なんかは虫酸が走ってしまいます。いかにも音楽雑誌のライター的で。マスターって何だよ。

勉強じゃねーんだから、マスターする暇があったらマスかいてろって……ついつい下品な言葉が。

それに比べるとLSTYさんの「テクノ名盤メモ」は今読んでもいいですな。
Posted by 赤枕十庵 at 2008年04月05日 23:26
■赤枕十庵さん
 僕も高校時代、ロック名盤本をガイドにCDを聴いてたので気持ち的には分かるんですけどね。
 ただあの記事書いた人はテクノのこと知らないんですよ。テクノが本当に流行った時期のテクノを多分ほとんど聴いてない。

 まあはっきり言って、テクノ知ろうと思ったら攻殻機動隊(ゲーム)のサントラで十分なんですけどね、僕自身も90年代のテクノブームってあまり中身のないものだと思ってるので。
Posted by LSTY at 2008年04月10日 11:18
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
過去ログ
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。