これ読んで、あーそういえばジョージベンソンの「Breezin'」どこにやったっけ、とか思いつつ、でもなあ、メセナ活動なんて金にならないんだよなあ、とか考えた。
そこそこの金額を使った「広報」っていうことで言えば、芸術系じゃなくてスポーツ振興の方が効率的なんですよ。人も集まる。スポーツ振興もメセナの一つだけれど、芸術・文化系とは確実に違う物だと僕は感じる。
文化ってのは金にならないから企業も金を出さない。
でもマーケティングって文化を作ってゆくことなんだよな、とも思う。
で、これを読んでやっぱりなあ、と思った。
・ノッフ! - そんなの嘘に決ってるじゃないですか
ここに出ているイラ立ちみたいな物、最近のこの人の書く文章からにじみ出る憤りみたいなのも、結局「文化は金にならない」というものなんじゃないか、という。
俺が本当に楽しいと思ってる物には誰も見向きもしない、なのに、俺がしょうむないと思ってる物はなんでこんなに注目されるんだ!
とかいう気持ちの邪推
僕はたしか2年くらい前にそういう事ですごく悩んでいたように思う。ブロガーと読者というのは全然違う価値観を持っている、という。僕のブログを読んでくれている人が、必ずしも「僕が面白いと思う物」を面白いと思うかというと、そんなことはない。当たり前のような、当たり前でないようなこと。
だから多分、本当に素晴らしい言語芸術をつむげるような人は、ブログなんてやるべきではない。ブログというのは日々評価される。アクセス数だけによって評価されるのであれば問題ないが、コメントやトラックバックやブックマークで、非常にややこしく評価される。
筒井康隆は「評論家の言うことなんて聞くな」てなことを書いていたが、ブログをやると、そうはいかない。
周囲の評価によって「僕が面白いと思う物」がぶれてしまうのは、なんかもったいないように思う。