
僕は、写真っていうのは結局「偶然を待つようなもの」だと思っている。極端な言い方をすると、良い写真を撮ろうと思っても良い写真なんか撮れない。プロのカメラマンがやたらとシャッターを切るのは、結局「偶然を待っている」だけだからなのだろうと思う。無駄に沢山の写真を撮り、その中から良い物だけを選ぶ。
僕が写真を芸術だと認めたくない、差別している理由は、そういうところにある。気を悪くする人がいたら済まないけど、僕はそう思う。
そんなわけで、偶然にも面白い陰影が撮れたので、ここにアップしておきます。
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とても共感・納得しました。
カメラ好きの知り合いも、フィルム一本の中で一枚いい写真があれば御の字だと言っていました。
もちろん撮影に関する技術や仕掛けでその偶然を高確率で多発させるのがプロな気がします。
ある意味、ギャンブラーですよね。
こんにちは。
http://skylark.jugem.jp/?eid=592#comments
ここで、写真とは『人の思いを伝えるための一手段』と言われましてですね、なるほどなー、と思ったんですね。
中島らもが引用した稲垣足穂の言葉に「恋愛とは歴史に対して垂直に立っている」というのがあるのですが、つまり一瞬の閃きであると。一瞬だからこそ出る感情・思いというのがあって、それを表現するのはやはり写真かなあ、という気もします。
ただ、それを取るためにとにかく数をこなす、というのはどうも僕の感覚では「芸術的」ではないのですね。「芸術であるか否か」というのが果たして重要なのかというと、そうでもないようにも思いますが。