2007年05月09日

大仏と鯨の背比べ

 「潮」で思い出した。落語の中に出てくる洒落で、今では非常に分かりにくくなっている物の解説を書き留めておきます。

 奈良の大仏さんと、和歌山の鯨が背比べをする話。このオチです。
こら残念ながら、大仏っあんが負けたン。大仏っあん、金ですからな。カネとクジラで二寸、クジラの方が長かった。
 これは分かりにくい(笑)タネはこうです。
曲尺とは別に、用途別の尺も使われた。着物の仕立てに使われた鯨尺(くじらじゃく)・呉服尺などである。現在の鯨尺は曲尺で1尺2寸5分である。
 つまり、曲尺(かねじゃく)で測った1尺は、鯨尺では8寸になる。だから「二寸、クジラの方が長かった。」となる。(つーかこの項に前出のネタも併記されている)
 なんて事のない話ですが、ちょっと調べにくい話なので、ここにメモしておきます。
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