なんとなく好感が持てるんだけど、旅行・旅館に関するポータルサイトを目指すのであれば、「地区別」という切り口がないのは致命的。旅に行こうとする人のほとんどは、まず「どこに行こうか」から考え始める。「この旅館に行きたい」はやはり少数派だろう。
さらにこういうページを見ていると、まず旅館のオペレーションありき、みたいな、旅館側本位の情報の提供がほとんどであって、利用者側本位ではないなあ、と思う。例えば「朝寝坊ができる宿」っていったって、11時チェックアウトは今や常識だし、それが12時になったからと言って、僕としてはそんなに嬉しくはない。
で、先ほど思ったんだけど、例えば地区別に温泉が検索できるサイトがあったとして、利用者としてはどういう検索方法がしたいか。これ、結構簡単に結論が出てしまうんですが「ここから何時間かかるか」なんじゃないでしょうか。例えば金曜の夜、会社が終わって6時に電車に飛び乗って行ける宿、車で行くなら、東京から300km圏内の温泉地、とか。今いる場所を中心にして、同心円状に広がってゆくような観光地マップ。
利用者としてはこういうのが欲しいと思うのでした。
このページは一般の客というよりは女将のためのサイトのようですね。どちらにせよ不案内かな、とは思いますが。
>旅館側本位の情報の提供
ここに限らず旅関係のサイト運営者で旅好きの人ってどれくらいいるんでしょうね。flashとかにこだわる前に、もっと工夫すべきところはあるんじゃないかと思ってしまいます。
>女将のためのサイト
ああ、そうなんですか。でもトップは宿泊者向けっぽくて、ターゲットが不明確な感じですね。
旅関係のサイトって「顧客を増やしたい」っていう気持ちはあるんだと思うんです。でも、顧客の立場に立っていないとか、自分が旅行するとしたらっていう前提に立っていないので、どこも非常に使いにくいですね。
そんなものは他にたくさんある。
こういうサイトはアマチュア的観点からプロの旅行・旅館に関するポータルサイトを補佐するサイト。