2006年10月12日

新書を読むということ

 先日、「創価学会」という本を読んだのだけど。
 ふと思った。新書に書いてあるような情報というのは、web上に転がっているような物なのではないか。新書で取り扱うようなテーマというのは「需要のある題材・旬の題材」であって、その内容はといえば「概論」みたいなものだ。つまり踏み込みを浅くして、誰でも読めて理解できるような物。
 こういう「今、需要がある情報を広く浅く提供する」というのはwebそのものだとか思った。特にblog以降はそんな感じ。
 そんなこんなで、新書っていうのは買って読むような物ではないな、ということ。
 そしてやはり思う。webに転がっている情報というのはやっぱり甘い。引用の引用、聞き伝え、曖昧な記憶の混在。結局その原典は何なのか分からない情報ばかり。「今川焼」の歴史を調べていて、そんなことを思った。なんらかの記録による情報なんだろうけど、その記録が何なのかわからない。
 おなじみ守貞漫稿かなあ、と思うんだけど。

近世風俗志(守貞謾稿)〈5〉
近世風俗志(守貞謾稿)〈5〉
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