暫定ではありますが、社内のシステム担当っぽい仕事を少ししてみて見えたことがあるのでメモ。
・社内SEは「クレーム担当」である。
・みんな、社内システム・ネットワークは「動いて当たり前」の事だと思っている。
・もちろん、通常通り動いていれば誰も何も言わない。
・一般の社員が社内SEに話をする時、というのは社内システム・ネットワークにおいて「トラブルが起きた時」である。
・トラブルが起きているのだから、その社員はいらだっていたり、怒っていたりする。その話を訊くのは社内SEである。
・いきおい、社内SEというのは「常にネガティブな話ばかり訊く担当」になってしまう。
・このような、ネガティブな話ばかり訊いていると、人間というのはおかしくなる。
・クレーム担当、いわゆる「お客様相談室」の担当者というのは、通常、1〜2年、短くて半年で担当替えになる。そういう条件でないと、多くの人は異動に同意しないし、精神的におかしくなるからである。
・しかし、社内SEというのは技術職である。いわゆるクレーム担当のように、他部署からの異動でまかなえるわけではない。
・だから、定期的に担当替えをすると言うのは無理だ。
・だから、ずーっとクレームを訊いていなければならない。
・しかも、クレームを付けてくるのが「社外のお客さん」ではなくて「社内の人間」だから、余計にたちが悪い。
・彼らはめったに進化しない。いつまで経っても、レベルの低いクレームしか言ってこない。
・何度教えても、その知識を吸収しようとしない。「パソコンのことが分からない」のは、彼らにとって恥ずかしいことではなく、むしろ誇りのようである。
・彼らは誇らしげに「パソコンのことは分からない!」と宣言する。
・おじさんたちは口を揃えて「近頃の若い者は、パソコンばかりやって仕事をしない」と言う。
・おじさんにとって「パソコンが出来ること=仕事が出来ないこと」のようである。
・そして多くの企業では経営者もまた、その「彼ら」の一人である。
・社内システムやネットワークが動くのは「当たり前」であって、それが止まれば「システム担当の責任」である。
・つまりシステム担当者にはマイナス点がつくことはあっても、プラス点は原則としてつかないのである。
・結局、社内SEは何をよりどころにすればいいのか。「自負心」と「上司の評価」、この二つではなかろうかと思う。
・そして後者は前者に影響を与える。どちらかがあればいいのではなく、両方とも無ければ、つらい所である。
・こう考えると、社内SEが不機嫌になったり無愛想になったりする、なんてのは必然中の必然だろうと思うのであった。
・しかし、社内SEがすべての仕事を嫌うわけではない。「前向きな仕事」は楽しい。クリエイティブな仕事は楽しい。
・しかし、そんな仕事はめったにない。そこにも大きな障害があるのだ…
(続くかも知れない)
2006年09月13日
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機械に弱い
Excerpt: 身近にもこういう人がいたりします。 彼らは誇らしげに「パソコンのことは分からない!」と宣言する。 あんたジャージでどこ行くの: なぜシステム担当者はいつも不機嫌なのか?
Weblog: dIARY of andrew
Tracked: 2006-09-16 05:10
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客先でもトラブルを解決したあとの「ありがとぉ」を聞きたくて仕事してます。
トラブルが解決したときの達成感に快感覚えてるのは不謹慎ですかね(笑)
「関東「ありがとぉ」運動」
http://goldsoul.blog33.fc2.com/blog-entry-160.html
こんにちは。
ありがとうという言葉と気持ちも大事なんですけどね、まあこれはうちの会社への愚痴になるんですけど(笑)、トラブル対応が「仕事」と認められていないんですね、うちの会社の場合。仕事として評価されない。ま、これは経営者の根本的な問題なんですが。
だから、もっと前向きな仕事がしたいんですけどね。頑張ります。
仕事をしてる人はそうなる宿命なのですかね。。。
>マイナス点がつくことはあっても、
>プラス点は原則としてつかないのである
私はSEではありませんが、上司の口癖です。
そういう考え方はイヤなんですけどね。そういう考え方ばかりしてると確実にくさるので。でも、こう、段々追い込まれるんでしょうね。