僕は母親の倫理観というか、思考の根本に猜疑心を抱いているのだけれど、それは必然的なことであって、別にどうということではない。
母親というのは、あるいは専業主婦とは「自分の家さえ良ければよい」と考える物なのだ。それは、別に責められるべき物ではない。
父はルータ、母はハブ。そのような物だと思う。僕は子供の頃、プライベートネットワークにいたわけだけれど、独立して外の世界とつながった。そういう中で、母親の論理と、外の世界の論理に大きな隔たりを感じた、そういう事なのではないかと思う。
一般的なジェンダー論みたいに語る気はないけれど、僕の家とは、そういう物だったのだろうと思うし、それを否定する気は毛頭無いのだった。