やればやるほど感じるのが「システム担当とユーザの断絶」である。
もっとも日常的にぶつかるのが、ユーザの「システム構築者=運営者」という思い込みである。システム担当者が、業務効率化のためのインフラを提供する。もちろん、日常的なメンテナンスは簡便に行える。システムを実際に使う部署のしかるべき人間に、メンテナンス方法を教えておく。
しかし、ライトユーザであるほど、何かというと「そのシステムを作った人」に電話をしてくる。それは僕の仕事じゃないですよ、と話すと「対応が悪い」と思われ、時には、というか度々逆ギレされる。でもそんな問い合わせに応えていたら、忙殺されるだけだ。
中には、システムを作った人間にしか出来ないようなメンテナンスもある。じゃあそれも、システムを使う部署でいじれるようにしましょうか、なんて事を考える。新しい管理画面を作って、簡単にメンテナンスできるようにしておく。
これは「改善」だ。
それで僕は嬉々として言う。「こういう画面を作ったんで、そっちで簡単にメンテできますよ!」と。
するとこう言われるのだ。「そうやって全部こっちに仕事を振るのか」と。
こうなると、仕事をすればするほど嫌われるのか、などと思う。
最も「大人な対応」ってどんな物だろう。
「保守」なんてものに金を払うという高い意識を持ったユーザなら苦労しないのです(笑)
これ、矛盾というかジレンマというかそういう物なんですけど、ユーザにとってシステムは「動いて当然の物」なんですよ。だから、保守なんていう物に重点を置かない。でも「動いて当然」だからこそ、保守が重要なんですよね。
こういうのって全然理解してもらえない部分ですよね。