2006年08月09日

YouTubeを「引用方面」に持んじゃなくて

 どうも、YouTubeによる映像の複製を「引用」とごまかして、なんとか合法化しようとするむきがあるらしいのだけれど、僕は個人的に非常にあほくさいというか、脱法行為だとしか思えないのでした。
 YouTubeを合法化するために必要な事はただ一つ「著作権管理者がそれを合法と認めること」なんじゃないかというのが僕の感覚です。法律の事はよく分からないのだけれど、イメージとしてね「使う方も使われる方も、それが合法だと思って運営している状態」が健全でしょう、と。
 で、そのためには著作権管理者が、YouTubeにアップされている著作物を監視し、場合によってはそれに課金する「仕組み」を作る事、それだけだと考えているのですよ。
 例えばさ、タレントの画像とか、アニメのスクリーンキャプチャとか、例えば1枚数十円でブログに載せていいよ、と言われたら僕は載せたい場合、ありますよ。お金払ってでも。でも、今はそういう課金の仕組みがないから出来ないわけでしょう。
 そういうことなんだろうと。結局、著作権管理者が新しいメディアに対応する仕組みを作ってない、そういうコストを惜しんでるからどんどん歪みが出てきて、結局違法行為を生む、違法行為をする人はもちろん悪いけど、彼らの大部分は「著作権料を払いたくないから違法行為をしている」わけではないのだと思うのです。単純に「著作権料を払う仕組みがないから違法行為をしている」ということでしょう。(そうでもないか?)
 変に小手先で違法合法をドガチャガするんではなくて、もっと気持ちよく、がらっと仕組みが変わらないかなあ、と思うのです。
posted by LSTY | Comment(2) | TrackBack(0) | web | このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
音楽業界において、それを代行するのがジャスラックである、ということを考えると、ネチズンから受け入れられるとは思えないなぁ。
Posted by ekken at 2006年08月17日 12:17
■ekkenさん
 それは、ジャスラックが仕組みを作ったとしても、それがネットユーザーに無視される、ということでしょうか?
 確かにジャスラックは嫌われてますからね。僕も嫌いだし。ただそれは「今のジャスラックが嫌い」というだけで、例えば上の記事に書いたような対応が出来るような会社に変われば、僕は支持しますよ。
 それに、ネットユーザーの多くは著作権やジャスラックに何も意見を持っていない人たちでしょう。大多数の人は、仕組みが出来ればそれに乗っかるのではないかなあ、と思います。

 しかし実際問題、ジャスラックは完全に既得権益で食ってる会社ですから変わる事はないだろうとも思うのですが。だから、YouTubeみたいな、ある種「暴力的」な外圧で無理に変えるしかないのだろうなあ、という感覚もあります。
Posted by LSTY at 2006年08月17日 13:02
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