・コトバノツドイ - 辛口ブログの意図
うーん、なるほどなあ、鋭いなあ、と思った。それだけに最後の一文は要らない。なんか「えへへ」って感じだから。
そういえば最近「自称辛口ブログ」を見る機会が減ったな。「毒を吐いています、注意!」とかいうナヨナヨしたブログもあまり見かけない。
いわゆる「辛口」のブログに面白さがあるのは、ただ単に「攻撃性があるから」ではないんですよね。みんなが気付いていないような、意外な問題点を見つけ出して、そこに突っ込むから。
面白さの本質は「攻撃性」ではなくて「着眼点」にある。松本人志の著作が支持されるのと同じ事でしょう。
それを真似しようとして、バカが「自称辛口ブログ」を書こうとするとどうなるか。肝心である着眼点の面白さ、独創性がないから、結局「みんなが悪く言ってる物を、俺も悪く言う」だけの物になる。
あ、それってみのもんたか。そう考えれば、みのもんたってテレビという「アホをメインターゲットにした、双方向性のないメディア」ならではの人なのかも知れない。
で、web上で「みんなが悪く言ってる物を、俺も悪く言う」ってことをやってもね、それは大勢の中の一意見として処理されるだけで、誰も注目しない。つまらないもん。
で、考えてみるとですね、意外な問題点に着目してそれを攻撃する人っていうのはブログに限らず沢山いてるんですが、「意外な美点に着目してそれをほめる人」って、なかなかいないんですよね。タレントで言うと関根勤でしょうか。対象を観察し、他の人が気付いてない「面白い部分」を取り上げる人。
そういう人ってなかなか見かけないんで、それが出来たらすごく注目されるんじゃないかと思います。新規参入するならこっちの方がいいんだろうな、と。
ただ、この場合も「着眼点」が重要ですからね。何でもかんでもほめればいいってもんじゃない。それじゃあグルメタレントと同じですから。彦磨呂がどんなに目を丸くして「味のWeb2.0や!」と言ったって、誰もそれを真に受けないのと一緒です。
2006年06月16日
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「誉める」のサイトは、いわゆるまとめ系サイトがそれにあたるのではないかと思います。面白い話題やネタを集めてきて提供する、というような。しかしこれも飽和しはじめているような気がします。
誉めるにせよ辛口でせめるにせよ、的確かつ独自の視点というのが重要なんでしょうね。言うは易し、行うは難し、ですが。
なるほど、まとめ系サイトですか。
しかし難しいなと思うのが、ほめるというのは肯定であるが故に「同意」が基調になってしまって、どうしても「他人のふんどしで相撲を取る」っていう感じになってしまうんですよね。リンクとか引用が多くなりそうだし。
そうじゃなくて、自分にしかできない、自分の主張を前に出すようなほめ方が開発できればすごいよなあ、と思うのでした。
あと、あまり関係ないんですが、僕としては当たり前だと思っていることでも、ブログに書くと意外に反響があったりすることがあります。個人と世間の間には気付かないようなズレがあって、そこに意外性を見いだしてもらえたりもする。
ズレがあまり大きいと反感を買うんですが、少しのズレは許容しやすく、評価されやすいですね。
たしか昔、島田紳助が松本人志のことを「一歩ずらすんじゃなくて、半歩ずらした感じが面白い」と言っていて、そういうことだろうと思います。
MJの場合は「同調されない」ことが基本になりますからね、マーケットとして成立しにくいかもしれないです。
関根勤を挙げたのは「細かすぎて伝わらないモノマネ」のイメージがあったからなんですけど。