
まず、基本的な巻き方については飛ばします。各自わかっているだろうし、スプーンの上で巻けばうまくいきます。ここらへんが知りたければ伊丹十三「ヨーロッパ退屈日記」を読んでください。
ここでは、この本に書かれていないことを書きます。で、これは僕が考えた「スパゲティーをすすらずに食べる方法」です。
原則は二つだけです。
1.巻けていない部分を可能な限り少なくする。(上図赤丸の部分)
2.口からはみ出た麺は吸わない。
これだけ。
1については、失敗したら巻き直してもいいから、とにかく少なくする。つまり、麺を口に入れた時に、口の中に収まりきらない麺をなくす、ということです。上図ではかなり多いくらいですね。赤丸部分がこの半分以下になるのが理想的だと思います。
考え方としては「麺の団子」を作って、それを口の中にそのまま入れる感じ。そして、原則としてそれがすべて口の中に入ってから口を閉じる。
そして2が難しいですよね、多分。日本人にとって麺は「すする物」だから。それが常識だから。でも、スパゲティーはすする物ではないので、息を吸わず、少しだけ口を開け、舌を使って麺をたぐる。そうやってはみ出した麺を口の中に入れる。
1の段階で赤丸部分を極力減らせば、口に収まりきらない麺は無いか、あってもほんの少しになるはずですから、舌で少したぐるだけで口に入ります。
以上です。言っておきますけど、これは僕の食べ方で、正式な物じゃないかも知れないですよ。最低限「音を立てない」ということを目指した食べ方ですから。