で、僕はいつも思う。「そういう場なんだから良いじゃないか」と。ブログも、SBMも、mixiも、2ちゃんねるも、ニュースサイトも、それぞれに良い所も悪い所もある。そういう場なのだから、それに対するように対峙すればいい。
僕は、はてなブックマークは「賛否両論、色々な意見がたくさん見られる所」だと思っていて、大体のみんなの意見として僕の記事が支持されてるのかどうか、ってのをチェックするために確認してます。
「みんな、暴言は控えようよ」とかいう記事をたまに見かけるけど、あるいは「もっと理想的な形にならないか」とか、余計なお世話だと思うのでした。気持ちは分かるが、そんなのつまらないじゃないか、と。
ユーザーというのは一つの塊ではない。個人の集合だ。そういうものは、グネグネと、またグチャグチャと動いてゆく物であって、直線的に「理想的な姿」に向かって進んでゆくようなものではない。
また、システムによってそういう動きを統制するのはITの可能性追求に逆行するように思える(これは私見です)
で、思ったわけだ。web自体もそうだし、ブログ、SNS、はてなブックマーク、いろいろと新しい「場」が生まれると、そこに幻想を見いだす人が出てくる。「この『場』こそ、僕が求めていた理想のステージだ!」と。しかし、どんな「場」であれ、人の集まり・コミュニティーなんてものは「理想的な場」にはなり得ないと、僕はそう思うのです。
自覚の有無にかかわらず「悪い人」はどこにでもいるし。
われわれユーザーは、それぞれ色々な「場」を行き来しながら、イヤな気分になったり、楽しんだり。そう言う事を繰り返すだけなんです。
というような事を、仏教の六道になぞらえて、「BBS道・ROM道・ブログ道・SNS道・ブクマ道・オフライン道」とか位置づけ、結局はその輪廻転生から逃れられない、解脱しなければ!という事を図に描いてみようかと思ったけど、そんな事をするとシナトラ千代子さんになってしまうのでやめた。
■5/17、質問を受けたのでTB:不備日報: 最近株が上がった言葉下がった言葉
僕も地味に引き金を引いた一人だと思っているので少し思うところを。
コミュニティというものに関してはLSTYさんの意見に賛成なのですが、「はてなブックマーク」に関してはコミュニティ(コミュニケーション)ツールとしては片手落ちというか、意図されていない使われ方をしていることが問題をややこしくしていると思います。また、それによって「はてな」コミュニティのとっつきにくさを増長させている面があると思います。
はてなの中の人も十分認識していると思いますので、後は利用者の選択だと思っています。僕は一時期はちょっと気になりましたが、今は他人のメモ帳が見えちゃってる程度の意識でいます。(と言っても個別返信出来ればいいのにな〜っとは思っていますが。)
ではでは。
お手間を取らせてすみません。質問したのは、私の文面と「webに理想を持っているのかな?」というlstyさんのコメントのつながりがわからなかったので、ぜひ聞いてみたいと思ったのです。自分の気付かないことを知るのは大切だと思うので、知りたかったのです。
私があの記事を書いたときの心象風景では、理想を持つというより、普通に便利だと思って使っていたものが、実は使ってるとかっこ悪いものなんじゃないかなと気付いたというイメージです。多分に自分の美意識の問題なんですが。
例えるなら、PCエンジンで家庭用ソフトを楽しんでいたら、いつの間にか18禁ソフトがあふれていて、自分もなんとなく18禁ソフトをやってしまい、後々考えると「なんかかっこ悪いよな。スーファミとかメガドライブのほうがいいかな。いや、漢はやっぱメガドラだろ16ビット」とか思ってしまう感じです。18禁が悪いわけではなく単なる例えです。
やはり美意識の問題です。
「意図されていない使われ方」をしてるから面白い側面もあると思います。
あと、あれによって「はてなユーザーは気持ち悪い」という印象が強まってるというのはあるでしょうね。それは考えた事なかったです。
ああ、そういう感覚なら分かります。でも、かっこいいか悪いかは、最終的にはブックマーカーの質で決まるとも思うのですよ。
そういう意味で、普通のブックマーカーとは一線を画すちんさんが去るのだとしたら少し残念。