ひらがな日本美術史〈4〉
ひらがな日本美術史 6
大学の時に社会思想とか論理学の授業を受けたくせに、なんにも知らない。それじゃああんまりだと思って買ってみる。先日は「共産党宣言」まで買ってしまいましたよ。
今読んでる「パレスチナ」もそうだけど、一般常識と言っていいような事柄をあまりに知らないので、そういうのをちゃんと知ってないとなあ、と思うのでした。
「ひらがな日本美術史」はもう、最高の美術評論。電車の中で桂離宮の項を読んでいたのだけど、橋本治の文章の巧みさは筆舌に尽くしがたい。特に導入部の見事さ。
このシリーズは、美術作品の写真集としても良いのだけれど、表紙がちょっとダメな感じ。美術館恐怖症の人とかに読ませたい本ですね。
この人、広告、歌舞伎、源氏物語、三島由紀夫と
なかなか自分の興味のあるポイントを付いてくださる方です。
どの評論も変化球といった印象で面白いですね。
表紙がダメというのは正統派すぎるということでしょうか?
>表紙がダメというのは正統派すぎるということでしょうか?
ですね。これじゃ「教科書」や「教養本」ですもん。「教科書」や「教養本」が嫌いな人にこそ、読んで欲しい本なのに、このジャケットじゃあダメでしょう。