いかにも怪談のように進行する噺。夢枕獏原作というだけあって、陳腐な怪談だと思っていると、実はこれは恋愛譚である。しかもこれは多分、喬太郎にしか出来ない噺だ。年寄りには出来ないし、これをやれるような若手は、そうは居まい。
イメージとしては「立ち切れ線香」に、現代的な恋愛のクリシェを混ぜたような話だが、やはりこういう話には泣いてしまう。
私が泣く落語と言えば、まあ「子別れ」ね、あとは米朝師匠の「一文笛」、それに匹敵する「泣きパワー」がある噺だった。
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