あのね、大臣、こういう話があるんです。林家正蔵という八十何歳の現役で一番長い落語家さんです。これは通勤定期というのを持っているんです。通勤のときにはちゃんと乗るんです、それはその定期で。それ以外のときは、これは通勤でないからと言って払うんです。これは昔の人だと一概に言えない。私はすげえ、これこそ落語家が何か武士になったんじゃないかと思うような感じがするくらい私は偉いなと思ったことがあるんです。ということは、ぼくに全くできませんからね。こういう感覚を持っている人もいる。しかし、元来それが本当なんですわね。遊びのときはやっぱり使うべきでないと。上記リンクの中、の発言としてこの記述がある。松岡克由とは落語家、立川談志の本名で、これは彼が議員だった頃の発言。
いかにも正蔵師匠らしいエピソードだと思う。正蔵師匠は淡谷のり子のファンで、彦六と名を変えた後にテレビで会っている。その時に泣いちゃったんだよね、たしか。なんというか純粋というか真面目で可愛らしい人だなあ、と思う。(参考)
と思ったら小さん襲名を巡ってはひどいこともやってるみたいね。
5代目柳家小さん襲名をめぐり、彦六と弟弟子9代目柳家小三治と争い負けた。彦六の抵抗は凄まじく暴力団を介入させ、小三治の強力な後見人8代目桂文楽自宅に暴力団を押し寄せさせ、小さんの名を彦六に渡せと暴れ回ったと言われている。これは意外。名前のことではこの後もゴタゴタがあったようで、そこら辺は林家三平の項を参照のこと。良く言えば真っ直ぐ、悪く言えば融通の利かない人だったということか。
※林家彦六=林家正蔵(八代目)
※2008/10/16リンクはり直しました。